円形脱毛症

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「円形脱毛症」は脱毛症の中でも、認知度の高い症状ではないでしょうか?
今回はそんな「円形脱毛症」について紹介します。

円形脱毛症は、年齢・性別問わず発症する可能性があります!

「円形脱毛症」は、10円玉や500円玉大に髪の毛が抜けてしまう症状。
人によっては、楕円形や帯状になったり、2カ所以上に脱毛が起き頭全体に広がっていったりもします。
重度の症状には、頭髪以外にまゆ毛・まつ毛など他の体毛が抜けてしまう「汎発型」も。

円形脱毛症の特徴は、年齢や性別に関係なく発症すること。
痛みはなく、突然脱毛が起きます。

自己免疫疾患が原因という考え方が主流

「円形脱毛症は強いストレスが原因」と思いがちですが、実はそれだけでなく「自己免疫疾患」によるものという考え方が主流になっています。

自己免疫は、リンパ球によってウイルスや細菌などから身体を守る機能のこと。
健康に過ごすためには、とても大切な機能です。
しかし、円形脱毛症の場合は、リンパ球が成長期の毛包をウイルスや細菌と同じように攻撃し、破壊してしまうのです。
なぜ誤って攻撃してしまうのかは、まだ解明されていません。

また、円形脱毛症は子どもに遺伝しやすいという報告も。
公益財団法人日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A」では、以下のように書かれています。

“円形脱毛症の頻度は人口の1~2%と推測され、この頻度は日本のどこでも、また米国でも同じで、社会情勢が変わっても変わりません。
また、患者さんの2割程度に家族内発生、つまり血縁の家族にも円形脱毛症があります。
円形脱毛症は人間では一定割合で必ずなる人がいて、また、なりやすい素質が遺伝しているようです。”

引用元:公益財団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa11/q07.html

「両親や祖父母が円形脱毛症になったことがある」という人は、“円形脱毛症になりやすい傾向にある”ということを意識しておくと良いかもしれませんね。

範囲が狭ければ自然に治ることも!
でも悪化する前にきちんと対応しておくと安心です

円形脱毛症は、小さな範囲であれば自然に治ってしまうこともあります。
女性の場合は髪の毛が長いので、小さな円形脱毛症の場合は気づかないうちに発症・治癒している可能性も。

このように、自分で気づかない程度なら良いのですが、
目立つほどの大きさになってしまった場合や、なかなか治らない場合は、病院で適切な治療を受けましょう。
重度の円形脱毛症は脱毛が長引き、ひどい場合は数年続くこともあるので、早めの対処が大切です。

円形脱毛症がなかなか治らないと「その部分からは髪の毛が生えてこないのでは?」と心配になるかもしれませんが髪の毛をつくる細胞自体は残っているので、治療が上手くいくと髪の毛も生えてきます。
リンパ球による炎症が抑えられれば、健康な髪の毛をとり戻せるので、医師の治療方針に従って頑張りましょう。

治療法は、脱毛している面積や期間によって判断されます。
軽度の場合は、塗り薬(ステロイド、ミノキシジル、塩化カルプロニウムなど)の処方や、内服薬(グリチルリチン、セファランチン)の処方で、様子を見ていくことが多いようです。

経過や状況に応じて、局所療法(ステロイドの局所注射、雪状炭酸圧抵療法)が取り入れられることも。
脱毛が広範囲で半年以上治らない場合には、局所免疫療法に進む場合もあります。
局所免疫療法は、1、2週間に1回のペースで脱毛している部分にかぶれを起こす薬品を塗り、皮膚炎を起こさせて治療していく方法。
子どもの治療にも用いることができ、円形脱毛症の有効な治療法となっています。
ただし、人によってはひどくかぶれてしまうので、必ず医療機関の診察を受けて、診断に従いましょう。
また、使用する薬品は健康保健に認められていない研究試薬になっているので、同意しない限りこの治療法は受けられません。

日常生活で気を付けたいのは、栄養バランスの良い食事をしながら、健康な生活をおくること。
適度な運動や、頭皮マッサージで血行を良くすることも大切です。
軽度な円形脱毛症の場合は、このような努力で治ることが多いので、ぜひ心がけてくださいね。
注意したいのは、円形脱毛症は繰り返しやすいという点。
回復が遅かったり、すぐ再発してしまう場合は、1人で悩まずに早めに病院に行きましょう!